天国へ続くなだらかな上り坂を往く
ただひたすら続く上り坂を往く

やがて霧は深く厚く立ちこめる

木々はただ蒼く
鬱蒼と茂るだけ

やがて霧は深く厚く立ちこめる



天国へ続く石畳を往く
ただひたすら続く石畳を往く

やがて霧は深く厚く立ちこめる

隙間から覗く雑草が
やがて天を目指してひたすらに
伸びていくのではないかという錯覚



あの森のむこうに真実が待っているのではないかという錯覚

天国の向こうがあるという真実

それはただひたすら錯覚



地を這う花

それだけがただ真実



やがて石畳も途絶え
草が襲い掛かってくる錯覚

緑の群れが遠く近く

やがて飲み込んでいくという錯覚

やがてそれは真実



草に流される草の群れはやがて

天に届き

やがて還っていく



孤空へと手を伸ばす途中

やがて届かなくなる予感

そして立ち枯れる真実

全ては夢の中



群れをなして天を仰ぎ
天を目指して伸び上がってゆく

やがて空は晴れ

やがて天に届くのでは無いかという予感

やがて夢から覚める



夢から覚めて
ただ立ちすくむ群れを

やはり天には届かないという真実

真実は森の向こうと言う錯覚

夢から覚めて

まだ真実には届かないという錯覚