乗 車 日:平成30年9月某日(火)
乗車区間・時刻:下関駅1017→秋芳洞1230
乗 車 車 両:下関230あ5116
ひどく久々の乗車メモですが、残念ながら廃止路線のメモでございます。
▲長大路線の一角が崩れます
急遽告知されたサンデン交通秋芳洞線の廃止。下関から伸びる長門、宇部、そして秋芳洞という3大長大路線の一角
が崩れることになります。これまで長門、宇部中央に乗車したことがあり、残りは秋芳洞だけという状況でしたが、無
くなる前に乗っておこうということで下関へ出向きました。
▲長大路線を押し込めた2番のりば。クソながい路線図
長門の時はLR、宇部中央の時は58MCに乗車した記憶があるのですが、今回やってきたのは真っ青なノンステエ
ルガということで、久しくサンデンのバスに乗っていないことを実感。
▲下関らしいながめ
バスは10数名程度の乗客を乗せて西へ。途中海響館を右手にしながらカーブの続く幹線道路を唐戸へ。市場もあり
繁華街ということで結構な乗車がありました。その後は右手に関門海峡、真上には関門橋を見上げながら片側2車線道
路を進んでいきます。城下町長府を過ぎたあたりまで広い工業道路を進み、対面道路の田舎道へと左折します。
小月の駅前を経由した後は小月の街中を通り木屋川沿いに北上し吉田の集落のはずれを通り、だんだん山間部へと進
んで行きます。途中ニュージーランド村というバス停を通りますが、ニュージーランド村そのものは2010年に閉村とな
ったそう。ニュージーランド村とは羊とふれあえる施設があったテーマパークだそうでニュージーランド感を出してい
た様子。現在は更地だそうです。
▲美祢の主要産業
中国道を右手に長めながら山道を進み、美祢西のインターがある開けた厚保の集落を通り過ぎて再度山中へ。中国道
の代わりに今度は美祢線の線路を眺めながら美祢の市街地へと入っていきます。
美祢駅のロータリーに入ったら、ここからは廃止区間へと進んでいきます。市役所、警察署など美祢の市街地を進ん
で行くとセメント工場が多く見られるようになります。道路も徐々に上り坂になり始め、山間部へと進んでいきます。
宇部興産の専用道路をくぐり、美祢インターを右手に進んでいくとやがて旧秋芳町へと進んでいきます。
JRバスの秋吉の駅を見てやがて行くと終点の秋芳洞も近づいてきます。
▲バスターミナルの風景
下関からバスに揺られること2時間ほど、秋芳洞のバスターミナルに到着しました。
いかにも観光地と思わせる広い敷地の構内は、昔は多くの観光客で賑わっていた雰囲気を感じますが、バスを待つ人
もまばらで、下関からのバスを降りた乗客も私を含めて2名というありさま。これでは廃止になってしまうのもうなず
けるものです。
役目を果たしたこの路線、2018年10月以降は美祢駅と秋芳洞の間は船木鉄道運行の美祢市コミュニティバス「あんも
ないと号」を利用することになります。下関から秋芳洞という昔では観光コースになり得たであろう路線も、時代の変
化とともに過去帳入りします。